2009年12月24日

「見るべきものは見つ」程の想いとは            失くしたくない石をも穿つ真摯さ

先日、K1の武田幸三選手が引退した。

彼は試合を向かえる度に家族宛に遺書を書き残していたらしい。

「自分の体は観客のもの」とまで言い切る激烈なストイックさを持つ真面目一徹な真のファイターだった。

2Rでアルバート・クラウスのストレートを右目に受け、一時的に視力を失いながらも戦い、ドクターストップで敗れてしまった。

「見るべきものは見つ。今はただ自害をせん(平家物語)」と、壇ノ浦合戦で錘代わりに甲冑を身に付け、壇ノ浦に身を投じた平知盛を思い起こさせた。

悔いの無い戦いが出来たかどうかは武田自身の胸中にしまい続けるのだろう。

「ラストサムライ」と呼ばれる所以である。

私は自分が書き記しているこのブログを日々「遺書」と思い書いている。

血や汗、涙もデジタルコンテンツの上に書き記しておこうと思っている。

奇麗事だけで無く、裸になった素の自分も含めて人としてのイメージを残したい。

もしもの折に、遺された人々が私の思い(愚痴?)を伺い知れたら良いな.....との用途もあったりする。

子供達なんぞは「馬鹿親父が」と思うだろうな。





三島由紀夫訳「葉隠入門」という本がある。

佐賀鍋島藩に仕えた山本常朝が武士道について詳しく言及した書を三島が解説したものである。

戦時中は都合良く解釈され、国威発揚に利用されたが、実際は成る程と

膝を叩くような処世術が語られていたり、極々当たり前ながらも忘れ

がちなマナーについて触れられていたりする。

ナショナリズムを説く書では無い。

中には「あくびを噛み殺す方法」も紹介されていて、「武士は食わねど高楊枝」的アイロニーが感じられたりして面白い。

掟や法度は弱さの裏返しである。

突き詰めて言えば「上品とは何か」を知らしめる書である。





「けじめのつけ方」にも色々あるが、最近無性に腹が立つのは、教育現場に於ける責任意識の有無である。

以前より当ブログでは度々触れている教育現場の荒廃が最近また顕著になってきた。

来訪して頂いた方には申し訳無いが、また私の愚痴に付き合って頂く事になります。

息子の担任の女性教師が妊娠をし、最近学校を休みがちになっていた。

ただでさえ、学力低下が叫ばれる昨今、オメデタとは言え、一個人の事情で子供達の勉学がストップするのは許されるべきでは無いと思うのだ。

あくまでお知らせが来るのは先生本人からのお便りだけで、学校側からの説明は全く無し。

案の定、学校開放日の授業参観は一時間目が急な科目換えで(先生の体調不良による欠席の為)音楽になっていた。(父兄は当日迄知らされていなかった。そもそも音楽の授業を急場しのぎの手段に使うな!!)

この夜息子に、最近自習が頻発していないかどうか尋ねてみた所、案の定、自習時間が多かったらしい事をこの期に及んで初めて聞いた。

私とカミさんはこの瞬間迄、この事実を全く知らなかったのだ。

子供が親に言わない限り、事の次第は親のみ蚊帳の外だったのだ。

その後もあくまでお知らせが来るのは先生本人からのお便りだけで、学校側からの説明は全く無し。

「代替の先生を決定すべく鋭意努力しております。」の文言も空しいばかりだ。

納得がいかなかったので、県の教育委員会へ相談してみた。

件の内容を伝えると、「学校側から代替の先生を決定して父兄に通知するよう促します。」との事だった。

その日の午後、子供が持ち帰ったプリントには代替の先生の名前が載っていた。

この先生は四月の段階で補助の先生として学校新聞に顔写真入りで載っていた方だった。

促されてから対応するのでは遅すぎるのではないか!?

学校側の対処の遅さは子供以下である。

加えて、仕事に対するプロ意識や責任意識の欠如が見て取れる。

真っ当な意見ですら学校側へ抗議をすると、逆に学校は被害者意識を持って、私は「モンスター」扱いされてしまうので難しい所だ。

「給食費払ってんだぜ!!」なんて毒づいたりしないのに、逆にこちらが気を遣ってしまう。

三学期に「前担任の先生」は戻ってくるらしい。

臨月を控え更に彼女は身重になるので、再度自習の日々が増えるのではないか?

新型インフルエンザの影響下で学級閉鎖が頻発し、授業時間が圧倒的に圧迫され、学力低下が恐ろしい。





自己満足に陥ってはいないか?

仕事の流儀が蔑ろになってはいないか?

人は「手段」では無く、「目的」である。

教育の現場にもここが大きく欠けている。

政治はまさしく人を「手段」として使ってしまった。

このままではいけない。

先ず真摯であろう。

真面目な事はカッコいい事だと子供達に教える大人が増えて欲しい。

襟元を正せ!!
posted by さぶらい at 13:05| 信念 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする